黒柿高蒔絵(淡水群魚図)
鯉
金魚
鮒
岩魚
親睨
鰍
鮎
鼈
沢蟹
塗り箱
【蒔絵師の製作説明】
黒柿孔雀杢に高蒔絵で鯉・金魚・鮒・岩魚・親睨・鰍・鮎・鼈・沢蟹を表現しております。
まず蒔絵に取り掛かる前に、握りの黒柿に日本産生漆で5回拭き漆を施し、しっかりとした蒔絵が描ける土台を作る為の木固めを行いました。
握りは太い部分と細い部分とがあり、平面図を当てると歪みが生じますので、魚同士がぶつからないよう注意を払い、型を当てて位置決めを行いました。
金を主体とした高蒔絵ですが、特にメインの鯉は鱗を1枚づつ、盛り上げて迫力を出しています。他の魚は盛上げた上に、ヒレの部分は金でグラデーションをつけて表現しています。
またそれぞれの特徴が出る様に、金鈖の上に色漆を塗り、研ぎ出して表現しています。
黒塗りのベースとは違い、研ぎも慎重に行わないと、黒柿の肌に色ムラが生じてしまうので、注意が必要でした。
最終の艶上げ作業も三回繰り返し、ようやく深みのある美しい作品に仕上がりました。
【蒔絵竿柄について】
・グリップに描いております蒔絵図案は、お客様のお好きな図案をオーダー頂けます。(一部お受けできない図案もございますのでご相談下さい)
・描く蒔絵技法で価格が異なってまいりますのでご相談下さい。
・グリップ材も蒔絵図案(作品の全体バランス)に合いました材をご相談してお選び頂けます。
・納期は製作致します内容で大きく変わりますので、ご相談下さい。
・別誂仕様での製作も可能です。